IEC 60115(固定抵抗器規格)
IEC 60115 は電子機器用固定抵抗器の国際規格シリーズで、膜形・巻線形・ネットワーク形などの試験方法、表示、合否判定基準を定める。
定義
IEC 60115(IEC ジュネーブ)は固定抵抗器の親規格で、IEC 60115-1(総則)と用途別分冊から構成される:-2 リード形小電力膜、-4 電力抵抗、-8 SMD 小電力、-14 産業加熱・制動用大電力、-15 ネットワーク・アレイなど。Vishay、Yageo など欧米・日系主要メーカーが共通参照。
規定試験は約 30 区分:公称値、TCR、気候シーケンス(-55 °C / +155 °C 循環、56 日湿熱)、短時間過負荷(UoV × 1.5 / 6.25 × P_R、5 s)、最高カテゴリ温度 1000 h 耐久、端子強度、振動・衝撃、はんだ耐熱、耐溶剤。各試験後の値漂移を所定帯(例 0,5 級は ΔR ≤ ±0,5%)内に保つ必要。
仕様策定者には、IEC 60115 適合は (a) 加速試験により実証された一貫信頼性バジェット、(b) データシート値(TCR、公差、デレーティング)が統一プロトコルで計測されていることを示す。航空・鉄道・医療調達では IEC 60115 もしくは EIA-RS-198、JIS C 5201 を常用参照。欧州版は EN 60115。
関連用語
TCR(抵抗温度係数)
TCR は温度 1 °C 当たりの抵抗の相対変化量で、単位は ppm/K または ppm/°C。動作温度範囲での抵抗安定性を示す。
公差
室温・無負荷条件における実際の抵抗値の公称値からの最大許容偏差で、百分率で表す(±1 %、±5 % など)。
降額曲線
抵抗が許容する最大消費電力を周囲(または端子)温度の関数として示したグラフ。基準温度で 100 %、最大許容動作温度で 0 % まで直線的に低下する。
サージ耐量
抵抗が高エネルギーの電圧 / 電流サージ(雷、スイッチ過渡)を、永久的な値の変化や開路故障なしに吸収する能力。8/20 μs、10/350 μs などの標準波形で特性付ける。
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