電流検出抵抗
電流経路に直列に挿入する精密低抵抗値抵抗(典型 0.1 mΩ ~ 1 Ω)。両端電圧 V = I × R で電流を精密にアナログ計測する。
定義
大電流では「シャント」と呼ばれる。電流検出抵抗は数 mA から数千 A までの DC・AC 電流測定で最も正確かつ安価。値選定はトレードオフ:低すぎると検出電圧がノイズ・オフセットに埋もれ、高すぎると損失 P = I² × R と発熱が増す。
主要パラメータ:公差(多くは ±1 % 以下)、TCR(≤ 50 ppm/K でゲイン安定、Manganin ≈ 15、Zeranin ≈ 5)、熱起電力(端子の熱電対電圧低減)、電力定格(I_max² × R を連続的に耐える)、寄生インダクタンス(10 kHz 超で重要)。サブミリオームでは 4 端子ケルビン接続で接触抵抗誤差を排除。
SMPS 過電流保護、インバータ・サーボの電流制御、BMS の SOC 推定、ホットスワップ制御、ラボ DMM 等で使われる。IGBT ゲートドライバや電池負荷のパルス電流検出には低インダクタンス構造(ケルビンシャント、4 端子 SMD、箔シャント)が必須。データシートの「sense」系列は ±0.1 % 公差、±2 ppm/K TCR を達成し実験室級計測に対応。
関連用語
公差
室温・無負荷条件における実際の抵抗値の公称値からの最大許容偏差で、百分率で表す(±1 %、±5 % など)。
TCR(抵抗温度係数)
TCR は温度 1 °C 当たりの抵抗の相対変化量で、単位は ppm/K または ppm/°C。動作温度範囲での抵抗安定性を示す。
雑音指数
抵抗における雑音指数(noise index)は、避けられない熱雑音(ジョンソン - ナイキスト)の床を超える電流雑音の過剰分を、IEC 60195 に従い直流電圧 1 μV/V 基準の dB で表す。
オームの法則
オームの法則は、ある 2 点間の導体を流れる電流がその 2 点間の電圧に比例し、比例定数が抵抗であることを示す:V = I × R。
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