プリチャージ抵抗
起動時に直流源と大容量 DC リンクコンデンサバンクの間に直列接続される電流制限抵抗。主接触器閉路前にコンデンサをゆっくり充電し、閉路後はバイパスされる。
定義
放電したコンデンサを直接 DC 源につなぐと、突入電流は寄生抵抗と接触器消耗のみで制限され、EV 駆動では容易に 10 kA に達する。接触器が溶着し、母線パターンが気化し、コンデンサが破壊する。プリチャージ抵抗は母線に制御された R を直列に入れ、突入を V_bus/R に制限し、コンデンサを RC 時定数で充電する。
シーケンス:(1) 補助接触器閉、電流 V/R が抵抗経由でコンデンサへ;(2) 5τ ≈ 5×RC で V_bus に近づく;(3) 制御器が母線電圧を監視し、源電圧の 95 % 以内になったら主接触器を並列閉路し抵抗をバイパス;(4) 補助接触器開、待機。
選定:R は V/R が接触器・源定格を超えないように;エネルギー ½CV²(R 値によらず全て抵抗に流れる)と電力は最悪サイクルに対応。400 V / 5 mF EV 電池系で 50 Ω / 200 W アルミ筐体抵抗 → ピーク 8 A、1.25 s で 99 % 充電、1 サイクルあたり 400 J 吸収。プリチャージ失敗は EV と BESS の接触器溶着の主要因 —— プリチャージ抵抗は安全上重要な部品である。
関連用語
ブリーダ抵抗
電源断後にコンデンサの残留エネルギーを放電する常設抵抗。IEC 60204 / 61851-23 で定められた時間内に直流バスが安全接触電圧(典型 < 60 V)まで降下することを保証する。
均圧抵抗
直列電容バンクの各コンデンサに並列接続する抵抗で、各コンデンサ両端の電圧を均等化し、容量と漏れ電流の公差を補償する。
アルミ筐体抵抗
巻線抵抗体を押出成形アルミ筐体内にシリコーンゲルで充填し、ヒートシンクにねじ止めして 5 W ~ 1500 W の高密度連続消費を行う電力抵抗。
パルス電力
規定の時間幅とデューティで短いパルスの間、抵抗が吸収できる瞬時電力。素子の熱容量で熱が緩衝されるため、連続定格をはるかに超える。
サンプル依頼
標準サンプルは適量を無料でご提供します(2〜3営業日以内に発送)。カスタムサンプルは2〜4週間で納品します。右のフォームから次の情報をお知らせください:
- 会社・ご担当者情報
- 対象品番、または主要仕様(電力 / 抵抗値 / パッケージ)
- 用途と年間想定使用量
- 出荷先住所と希望納期



